なんちゃって看護師の徒然育児

一児の母。資格はあるもののほとんど他業種で働いていたなんちゃって看護師です。

妊娠中のつわり&マイナートラブル体験談と対策

 和泉(id:c151014)です。他業種歴の方が長いなんちゃって看護師です。
 妊娠中のつわりは、全くないという方から、飲食も出来ず入院になるような方まで、程度は様々です。また、吐きつわりや食べつわり等、つわりの種類も様々です。その後のマイナートラブルも同じく個人差があり、誰ひとり同じ程度・同じ症状を持っている方はいないと思います。私は妊娠6週目頃からつわりが始まり、以降出産までマイナートラブル続きでした。「つわりが収まれば楽になるはず…!」と思い続けていたら、もう産まれていました(笑)この記事では、私のつわり&マイナートラブル体験談と、その時に行っていた対策をまとめていきます。今まさにつわりやマイナートラブルに悩まされている方の参考になれば幸いです。

妊娠初期のつわりと対策

吐き気

 嘔吐することはなかったものの、車酔いや二日酔いの時のような吐き気が常にありました。臭いに敏感になったため、普段から苦手だった臭いがよりきつく感じるようになりました。それとは別に、人工的な匂いもダメになってしまい、毎日使っていた香水が使えなくなりました。一番つわりの酷い時期にはシャンプーの匂いもダメになり、毎晩自分の髪の毛から漂うシャンプーの匂いでオエオエしていました。
 また、空腹時に吐き気が強くなるようになりました。俗に言う食べつわりタイプです。気持ち悪いから食事を摂る気分にもなれないんですが、食べないと余計吐き気が増すという四面楚歌状態でした。

対策

 臭いに対しては、物理的に防ぐしかないということで毎日マスクをしていました。効果としては、ないよりかはマシ程度でしたが…(笑)
 空腹時の吐き気に対しては、常に飴を舐めたり、お腹にたまりやすいスムージーや野菜ジュースなどの飲み物を飲むことでしのいでいました。血糖値が下がると吐き気が起きやすいため、なるべくこまめに間食するのがよいと思います。特にカゴメの野菜生活100は飲みやすく、ペットボトルサイズのものを1日かけて飲んでいました。

息切れ・倦怠感

 実は吐き気よりも辛かったのはこの息切れ・倦怠感です。エベレスト登山をしているのかというくらい息苦しい上、体が鉛のように重くて、歩くのさえしんどかったです。駅や道端で、よろよろと歩くご老人にどんどん先を越されていったのが記憶にあります。とにかく辛くて、どれくらい辛かったのか書き始めるとブログの文字制限突破してしまうだろうなというくらい辛かったです。

対策

 申し訳ありませんが、何もありませんでした。横になっている時が一番楽ということしか分かりませんでした(笑)一番辛いつわりだけが、対処法も何もなかったのも精神的に辛かったです。

妊娠中期のマイナートラブル

便秘

 ほぼ全員の妊婦さんが通る道です(笑)妊娠前は1~2日おきにお通じがありましたが、妊娠中期から便秘気味になりました。妊娠中に便秘になる理由については、プロゲステロンというホルモンの働きや、大きくなった子宮が腸を圧迫するという物理的な理由もあるのですが、私の場合「こんなにお腹に力を入れて大丈夫なんだろうか?」と、いきむことをためらってしまったのも便秘に拍車をかけたと思います。

対策

 かかりつけの病院で薬を処方してもらいました。妊娠中でも飲める薬はあるので、生活習慣や食生活を変えても便秘が解消しないという方は、相談されることをお勧めします。私の場合、便を軟らかくする作用のある酸化マグネシウムという薬を処方してもらいました。便が軟らかくなることで、強くいきむ必要がなくなったのが良かったです。他にも、腸を動かして排便を促すタイプの薬もありますので、お医者様と相談して自分に合う薬を見付けてください。

起立性低血圧

 元々起立性低血圧だったのですが、妊娠中は特に酷かったです。ホルモンの関係で、血管が拡張しやすく、血圧が下がりやすいために起きるそうです。特に朝は症状が出やすく、毎朝立って行う申し送りの時間は吐き気との戦いでした。吐き気を我慢していると、視界が暗くなり冷や汗が出て…といよいよ倒れそうになるので大変でした。

対策

 その場で足踏みをしたり、足を少し動かしたりして血圧が下がらないようにしていました。それでも気持ち悪くなる時は、座ったりしゃがんだりしていました。規則正しい生活をする、水分を取る等が予防にはなってきますが、いざ起こってしまった時にはこの対策を取るしかないです。

お腹の張り

 妊娠中期になり、お腹が徐々に目立ってくると同時に、体を動かした時にお腹が張るようになってきました。特に小走りした時が一番張りやすかったです。
 初産婦の方は「お腹が張るという感覚が分からない」「お腹が張っている状態がどんなものか分からない」という方が多いです。私も妊娠6~7ヶ月になるまで確信が持てませんでした。時々見かけるのが「お腹が張っていない時は自分の頬くらいの柔らかさ、張っている時は自分のおでこくらいのかたさ」という見分け方です。平常時と張っている時とで柔らかさに差があるという意味では、この見分け方は間違っていないと思うのですが、私のお腹は常におでこくらいの硬さだったので使えませんでした(笑)かかりつけの先生に聞いたところ「いつも同じかたさで異常がなければ、それが自分の平常時のかたさ。それより更にかたい・痛い時は張っている時」と教えてもらいました。実際に「お腹張ってるな」と思うときは、お腹が突っ張ったような感覚と痛みがありました。

対策

 お腹が張る動作を避けるのが一番です。私は、早歩き~小走りすると張ることが多かったので、極力ゆっくり歩くようにしていました。張ってしまった時には、座ったり横になったりして、張りがなくなるまでその場で体を休めました。通勤中の道路など休める場所がないときは、立ち止まって休むだけでも違います。

妊娠後期のマイナートラブル

股関節の痛み

 歩く度に足の付け根に刺すような痛みがありました。妊娠7~8ヶ月頃がピークで、産休に入るまで続きました。当時は骨盤ベルトを使用していたので「骨盤ベルト巻いているのに痛いなぁ」と思っていたのですが、巻くのを止めてから痛みが軽減していきました(!!)きつく巻きすぎたのか、合っていなかったのか、ベルトを巻くことで足の動きが制限されていたようで、変な歩き方になり負担がかかっていたようです。また、産休に入り、体を動かす機会が減り(病棟勤務でした)体を休めることが出来たのも理由の1つではと思います。

対策

 一般的に骨盤ベルトは痛みの軽減に良いとされていますが、私のようなパターンもあるので、骨盤ベルトで悩みがあれば助産師さんに相談されることをお勧めします。病院や市が開催している母親・両親学級や、市の相談窓口等で相談出来ます。また、妊婦健診時に助産師さんとの面談がある病院や、助産師外来として予約制で相談出来る病院もあります。私が言うのもなんですが、餅は餅屋ということで、専門の方に相談するのが一番です(笑)
 骨盤ベルト以外の対策としては、正しい姿勢を心掛けることや、軽い運動・ストレッチがあります。個人的には、正しい姿勢を意識することがやっぱり一番効果があったような気がします。

吐き気

 妊娠8ヶ月頃がピークでした。初期のつわりのように、一日中常に気持ちが悪い訳ではないのですが、食後お腹一杯になると、食べ過ぎた時のむかつきのような吐き気がありました。子宮が大きくなることで胃が圧迫され、吐き気が起きるのが原因の1つですが、まさにそんな感じで少しの量でお腹がいっぱいになるので一度に食べられる量が減りました。

対策

 少量をこまめに食べるようにしました。物理的に入らないものはしょうがないと割り切って、一度に食べ過ぎないようにしていました。

頻尿

 元々トイレが近い方だったのですが、妊娠中は輪をかけてトイレが近くなりました。原因としては、大きくなった子宮が膀胱を圧迫しているだけで、実際にはそんなに尿が溜まってないけど尿意がする・圧迫されていて容積が減り、あまり溜められないということがあります。後期になると3~4時間に1度はトイレに行っていた気がします。もちろん大して出ません(笑)出ないとは分かっていても、トイレに行きたい感覚は確かなので、毎回「しょうがないけどトイレに行くか…」と重い腰を上げて行っていました。

対策

 残念ながら有効な対策はありませんでした…。ただ「トイレが近くなるから」という理由で水分を控えすぎてはいけませんよ!妊娠中は、妊娠前と同じくらい~もしくは少し多めの水分を取る必要があります。大体1.5~2リットルくらいです。

尿漏れ

 臨月頃に2回ほど大笑いした拍子に起こりました。「妊娠後期になると腹圧がかかった時に尿漏れすることがある」と知識では知っていたのですが、実際に起こってみると「まさか自分が…!」とプチショックを受けました。でも「本当に起きるんだ…」と感慨深くもありました(笑)最初はビックリされると思いますが、妊娠後期はしょうがないと割り切って、あまり深刻に受け止めすぎないことが大事だと思います。

対策

 下着を汚さないようにパンティーライナーを使いました。尿漏れといっても、普段トイレで排尿するときのように大量には出ないので、パンティーライナーでも十分カバーできるとは思います。ただ、やはり本来の用途とは違う使い方なので、専用のパットを使ったほうが良いとは思います。妊娠中の尿漏れ用パットも発売されています。
ロリエ さらピュア スリムタイプ 10cc 無香料 40コ入

不眠

 妊娠7ヶ月頃から、夜中3時間おきに目が覚めるようになり、出産まで熟睡できる日がありませんでした。原因としては、お腹が大きくなり寝苦しくなることや、ホルモンの働きがあります。特に仰向けの姿勢だと、仰臥位低血圧症候群(大きくなった子宮が下大静脈という大きい血管を圧迫してしまうことで、血圧が下がり吐き気や冷や汗が起きます)が起きるため、完全に寝入ることも出来ませんでした。

対策

 シムス位(横向きになり、体の下側の足は伸ばし、上側の足は曲げる姿勢)で寝るようにしました。シムス位は抱き枕を使うとより楽に姿勢を作れるので、お腹が大きくなってきた頃・寝苦しさを感じてきた頃に購入しておくのがお勧めです。妊娠後期は常に抱き枕を使っていました。

f:id:c151014:20191023073329p:plain
シムス位
 妊娠前から寝たまんまヨガというアプリを使っていたのですが、この時も活躍しました。ただ、寝入りはいいのですが、不眠には勝てず(笑)やはり途中で起きてしまうのですが、寝入りはスムーズ&リラックス出来るのでおすすめです。 あとはアロマや部屋を暗くする、ヒーリングミュージックを流す等の一般的な対策もよいと思います。

おわりに

 以上が私が実際に体験したつわり&マイナートラブルとその対処法です。総じて「妊娠期間は体調のいい日というのは一日もなかった」というのが感想です。こんなことを言うと、現在妊娠中の方や、これから妊娠を考えている方に「イヤだな~」と思わせてしまうかもしれません。ですが、適切に対処していけば解決・軽減出来ます。どうしても避けられないことならば、上手く対処して、快適に過ごせる時間を長くするのがよいと思います。この記事をヒントに、自分なりの対処法を見つけて、快適に過ごせることを願っています。